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ドル・ペッグとは

ドル・ペッグとは



ドル・ペッグとは

ドル・ペッグ(dollar peg)とは、自国の通貨基軸通貨である米ドルの為替レートと一定の割合で連動させることです。

ペッグとは、固定相場制のことで、自国の通貨が不安定となりやすい、経済基盤の弱い国や開発途上国が、経済的につながりの深い大国と、為替レートを連動させることによって自国の通貨を安定させて、為替変動によるリスクを避けるために採用されるものです。中でも基軸通貨である米ドルの為替レートと自国の通貨を連動させることを「ドルペッグ」と言い、ドル・ペッグは、サウジアラビアやクェート、アラブ首長国連邦(UAE)、香港の通貨などで採用されています。



ドル・ペッグを採用するメリット

ドル・ペッグを採用すれば、自国の通貨を安定させ為替変動によるリスクを避けることが期待できますし、自国の通貨と米ドルを交換する場合は、レートが一定になる(対米ドルでは固定相場制となる)ので、貿易の採算の安定や投資を円滑に行えるようになります。



ドル・ペッグを採用するデメリット

米ドルは、米国の金利政策と連動しているため、自国の通貨と米ドルの為替レートを一定に保つためには、米国の金利政策に合わせた政策をしなければならなくなります。よって、独自の金利政策をする余地が少なくなるデメリットがあります。

金利は、物価をコントロールするために調整されるものです。もし自国がインフレとなっている時、米国が利下げすれば、為替レートを一定に保つために自国でも利下げしなければならなくなります。インフレとなっている時は利上げをして、お金を市中から吸い上げて物価を下げなければならないのですが、ドル・ペッグによって、逆に利下げしなければならないとなれば、ハイパーインフレになる可能性が高まり、深刻な経済混乱を引き起こしかねない状況となってしまう、というリスクがあります。



米国の利上げによるドル・ペッグ採用国の影響

また、ドル・ペッグを採用している国は、収入が主にドル建てとなっているので、コモディティ価格が高く、米ドルが安い時には有利となりますが、コモディティ価格が安く、米ドルが高い時には財政が悪化しやすくなります。


:姉妹サイト「株式投資大百科」の解説ページ


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